おはようございます!
いまにも一雨きそうな6月16日水曜日の朝です。
ちょっとした思い出を。。。
家のそばを流れるその川は、生活排水と産業排水が同時に流れ込む緑色の川だ。
その夏は近所の悪ガキたちにとってはちょっと特別な夏だった。
ひとりが新しい遊びをあみ出したからだ。
膝くらいの深さのその川を1キロほどさかのぼる。
3人の悪ガキのコスチュームは決まってビーチサンダルに半ズボン。
10歳の男の子たちに怖いものはない。
泡立つよどみや、あふれるゴミだってどんどん踏み越えて進む。
めざすのは発泡スチロール工場。
お目当ての工場の廃棄物置き場のおじさんに声をかける。
「おじさん、この大きい発泡スチロールもらっていい?」
おじさんはいつも言う。
「一個だけな」
こうして手に入れるのは冷蔵庫の箱の中に入れる緩衝材の大きな発泡スチロール。
それをズルズルと川に運び込み、その上に3人が乗る。
川下りのはじまりだ。
3人を軽々と乗せたふねはゆっくりとすべりだす。
歓声をあげながら、手折った木の枝で器用にふねを操る。
時に回転し、時に転覆し、時に舟底を擦って座礁しながら、もときた川下へと流されていく。
誰かが言いだした。
これって「漂流」っていうんだぞ。
「漂流」は3人の大のお気に入りの遊びになった。
3人のそれぞれの親に見つかり、こっぴどく叱られるまでの短い間でしたけどね。
ゆきちゃんとたかお君、元気にしてるかなぁ。。。