今日の尾張西部地方の天気は快晴です。
気温はグングンあがり、汗ばむ陽気です。
咲き誇るヒガンザクラやシダレザクラを横目に見ながら近くの公園を通りかかりました。
山桜の木はちらほら、ソメイヨシノの見頃は週末くらいでしょか。
いつかどこかでジンとする詩を読んだなぁ。
気になってずいぶん探しました。
「さくら」 茨木のり子
ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しいとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と
女性の強い声が聴きたくなります。
ABAEY LINCOLN
『That’s him』