おはようございます!
6月25日金曜日。未明の3時から犬に起こされて目が覚めてしまったので、そのまま仕事を始めてしまいました。
窓を開けるとひんやりとした外気が心地いい。
例年、ゴールデンウィーク明けから猛暑に襲われることが多かったように思いますが、今年はゆっくり初夏を堪能できますね。
山小屋風のその喫茶店はクルマで数分のところにある。
糊のきいたワイシャツに粋なベスト、控えめな蝶ネクタイ。
暖かな低音で「いらっしゃいませ」とすらりとしたマスターは言う。
ようこそいらしてくださいましたと気持ちが伝わってくる不思議。注文を聞くと優雅にカウンターに戻り、珈琲を美しい所作で丁寧に淹れる。
決して早すぎず絶対に遅すぎないタイミングで銀トレーはやってくる。
珈琲からは霧のような湯気と華やかなアロマが立ち昇る。
繊細なデザインのカップをゆっくりと楽しみながらひと口。
鼻に抜けるモカマタリの香り。
口の中にあふれるブラウンの味わい。
思わず親指を立てたのを見逃さなかったマスターがにっこり笑って会釈する。
世間話もしない。挨拶と天気の話をほんのすこし。
もう4年も通っていても緊張感に満ちた距離が縮まらないのが心地いい。