「ザリガニの鳴くところ」

おはようございます!

9月2日木曜日。雨が降ったりやんだりのはっきりしない朝です。

おすすめの本を一冊。

米国の動物学者で小説家、ディーリア・オーエンズさんの「ザリガニの鳴くところ」(早川書房)Where the Crawdads Sing
訳者は気鋭の友廣純さん。

ネイチャー誌などに多くの学術論文を発表してきた動物学者のオーエンズ博士が69歳にしてはじめて執筆した小説です。

自然科学に対しての深遠な知識と同時に詩を理解し、感情を切り取り見事に表現しています。

これほど美しい自然描写をかつて読んだことがありません。

またエンターテイメントとしても優れた作品で、終始ハラハラさせてくれるうえに、結末の見事さが際立ちます。

1945年から2009年に生きた女性の生涯を軸に物語が進んで行くために米国の社会の変遷も舞台装置のように感じ取ることができます。

2019年、20年と米国で最も売れた小説であり、日本では2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞しています。

お薦めです。

作成者: yellowcar

59歳。妻と高校生の娘、ビーグル犬とともに暮らす自営業者です。 仕事以外の日々のルーティンや生活、 ごくたまに黄色い車で出かける小旅行や出張など 日常の出来事やちょっとした楽しみなどを綴っていきます。

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